生理のトラブルと妊娠の影響

生理と妊娠

妊娠への準備と病気のサインを見逃さないために

生理周期の変化は、基礎体温をグラフにすると一目瞭然。

生理の初日から排卵までの低温期、排卵日以後の高温期の2つの波ができていれば、排卵している証拠です。

「いくら月経周期が長い人でも、高温期が2週間以上続くことはありません。

卵子と精子が出会って、子宮にベッドイン(受精卵が着床)した時だけ、そのまま高温が続きます」 つまり妊娠したかどうかの判断になり、妊娠初期の大事な時期に体をいたわるためにも役立ちます。

また、妊娠しやすいタイミングがわかるだけでなく、婦人科系のトラブル発見にもつながります。

「もし、グラフに2つの波がなければ、無排卵の可能性があります。

低温期が長く続くといい卵子が育っていないことが考えられ、高温期が短い場合は黄体ホルモンの不足かもしれません。

将来の妊娠に備えるだけでなく、病気のサインを見逃さないためにも、しっかり記録して自分の基礎体温のパターンをきちんと把握しておきましょう。

生理痛

日常生活が営めるかどうかが受診の目安

生理のとき下腹部痛や腰痛を感じる女性は多いでしょう。

受診の目安は、電車など立っているのもつらい、家事や仕事ができず寝込んでしまうなど日常生活が困難な場合。

年齢とともに痛みが増している場合も早めに受診を。

子宮内膜症などの病気が隠れている可能性があります。

生理不順

排卵があるかどうかすぐに調べましょう!

生理の期間が長い「過長月糸到や、逆に期間が短い「過少月経」のほか、生理と生理の間が25日未満だったり、39日以上だったりする場合を生理不順といいます。

なんらかの理由で脳からの指令がうまく出されないことが原因。

妊娠を望むなら、ほうっておかずにすぐに受診を。

不正出血

不妊につながるサインのことも

茶色っぽい出血やピンク色っぽいおりものでも、通常の生理期間以外であれば不正出血です。

過長月経や、排卵日・高温期に出血する場合は、うまく排卵できていなかったり子宮にトラブルがあるかも。

重大な病気の可能性も考えられるので、早めに受診しましょう。

月経前症候群

妊娠には影響ないけれど本人にはつらい症状

生理前の高温期に心や体にさまざまな症状が出て、生理がくるとおさまるものを「月経前症候群(PMS)」といいます。

生理のある女性の20~30%に見られ、症状の出方には個人差があります。

原因に卵胞ホルモンなど女性ホルモンがかかわっていますが、妊娠には影響ありません。

子宮筋腫

大きさや出血ぐあいにより手術でとり除くことも

子宮にこぶのようなものができる病気。

子宮の筋層内にできる「筋層内筋腫」、子宮の外側にできる「漿膜下筋腫」、子宮内にできる「うF占膜下筋腫」の3種類があります。

最も多い症状が生理の量がふえることです。大きな筋腫は手術でとり除くことも。定期的な診察がたいせつです。

子宮内膜症

直径5~6センチ以上の場合は手術をすることも

卵巣や卵管などで子宮内膜が増殖する病気。卵管などが癒着するなど妊娠に影響を及ぼします。

卵巣で子宮内膜が増殖して古い血液がたまる「チョコレート嚢腫」も子宮内膜症の一つで、直径5~6cm以上の大きさの場合は手術で病巣をとり除くことも。

無排卵月経

生理が不規則な場合は排卵がない疑いあり

生理はあるのに排卵していない状態。

排卵によって起きるホルモンの波がはっきりと作られないので、出血量が少なかったり、少量の出血がだらだらと続いたりして不規則になりがち。

基礎体温の低温期と高温期の波がきちんと表れない場合も、無排卵が疑われます。

ホルモン剤、排卵誘発剤などを使い排卵を促す治療を行います。

卵巣嚢腫

卵巣に液体がたまったりこぶのようにかたくなる

卵巣にできる腫瘍の一種で、髪の毛や脂肪などがたまる「皮様嚢腫」、透明な液体がたまる「漿液性嚢腫」、粘液がたまる「ムチン嚢腫」の3種類があります。

ほとんどは良性ですがたまに悪性になるものも。直径数cm以上になると、茎捻転で激痛が起こる場合があります。

黄体機能不全

ホルモン不足で妊娠に必要な機能が低下

子宮内膜をぶかぶかのベッドのようにして、受精卵が着床しやすい状態をつくり出すのが黄体ホルモン。

不足すると、せっかく受精した卵子が着床しにくく、不妊症の原因になります。

基礎体温の高温期が短かかったり、温度差が表れない人は可能性が高い。

ホルモン治療のほか、冷え対策、ストレス解消など生活改善で自然治癒することもあります。